コッツウォルズ旅行記1日目はこちら
翌朝。
ホテルの朝食が始まった8時半過ぎ、起きる気配のない私にしびれを切らした友人に、優しく起こされる。
窓の外を見ると、昨日の大雨から打って変わって、イギリスにしては上出来すぎるほどの快晴。わーい。
朝食はイングリッシュ・ブレックファーストと呼ばれる伝統的なイギリスの朝ごはんを頂いた。
写真がメインで、他にもバイキング形式でヨーグルトやフルーツやシリアルなどなど。
19世紀、ヴィクトリア女王の時代に確立された朝ごはんで、写真を見たらわかる通り「重い」のが特徴。
当時は朝食が一日の中で一番重要な食事で、家族そろって食べられていたそうな。
「食事がまずい」と評判のイギリスでは、しばしば「イギリス料理で一番美味しい料理」として朝食が挙げられるのだとか。
確かにおいしかったし、昼食も夕食もろくに食べられなかったほど重かった!
重くなったお腹を引きずって、村めぐりにしゅっぱーつ!
まずは、グロスター(Gloucester)という町へ、グロスター大聖堂(Gloucester Cathedral)を見に行く。
この大聖堂、ハリーポッターの映画の第1作、第2作でロケ地として使われたのだそう。
あの世界観が味わえるのかと思うと、わくわく♡
チェルトナムから車で20分ほど、グロスターへ到着!
グロスターに近づくと、離れたところからでも69mあるという中央塔が見えてきた。
近づくと、この迫力。でーん!
ででーん!
ロマネスク様式と初期イングランド・ゴシック様式の混合ということで、ごてごての豪華な装飾が余計に威圧感?を与える。
大聖堂なので入場料などは無いのだけど、写真を撮りたい場合は許可証を£3で買わなくてはならない。
£3払ったからにはと、いつも以上に写真を撮りまくった。
圧巻のステンドグラス。
ホグワーツ魔法学校の廊下としてロケに使われた回廊。
第2作「秘密の部屋」で、壁に血でメッセージが書かれていたのがこの回廊・・と言われても、全然思い出せなかった。
礼拝堂。
青のステンドグラス。
かなりでかい大聖堂を歩き回った後、今度はブロードウェイ(Broadway)へ移動。
その途中の景色も、すごい。イングランドの田舎って美しい。少し、北海道に似てる。
ブロードウェイについたら、可愛らしい石造りの家々がお出迎え。
ブロードウェイは、可愛いお店やレストランが立ち並び、ウィンドウショッピングや食事が楽しめる町。
可愛らしい(そしておいしい)アイスクリーム屋さんも。
のんびりしたイギリス庭園。ラベンダーが本当にいい香り。
朝食がまだお腹に残っていたので、昼食はサラダで簡単に済ませ、友人が気を利かせて頼んでくれたピムスでリフレッシュ。
完全に運転を引き受け、国際免許を持たない私にお酒を飲ませてくれる友人素敵すぎる♡
お腹も気持ちも満たされ、チッピングカムデン(Chipping Campden)へ。
羊毛産業が盛んだった町で、昔使われていた建物がありのまま残されている、そして人々がありのままに生活している、そんな雰囲気。
お次は、ボートン=オン=ザ=ウォーター(Bourton-on-the-Water)。
「オン=ザ=ウォーター」という名の通り、村の中心を流れる小川が家々の景観と相まって癒しの風景を演出。
川沿いの芝生に寝転がって、本でも読んで一日過ごしたい雰囲気。
コーヒーを飲んでまったーりして過ごした。
その後本当は、ウィリアム・モリスという知らない人をして「英国で最も美しい村」と言わしめたという、バイベリー(Bibury)という村にも行こうという話をしていたのだけど、忘れていたか意図的かロンドン帰るモードの友人に、あえて切り出すほどの熱意も体力もなく、「今度来た時はバイベリーへ行こう」と心の中でひっそりと決意し、ロンドンへ向かった。
行きは3時間半かかったのに帰りは2時間でつけたのは、イギリス式円形交差点への適応力と、この2日間で築いた二人の信頼関係の結果。
便宜上「友人」と呼んでいたけれど、実際は「知り合い」程度の仲だった人と一泊で旅に出るなんて、私にとっては冒険だったのだが、それなりに疲れはしつつも、でも面白いイングランド開拓の旅だった。
コッツウォルズ、また行きたいな。今度はバイベリーも。